Ritoの日英翻訳修行

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翻訳に必要な文法の基本〜その2

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前回に引き続き日本語から英語に翻訳する際の英文法を勉強しますが、今回は、翻訳をするときの動詞の扱いについて取り上げます。

 

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日本語⇨英語翻訳の際の英文の「動詞」ついて

 

英文の動詞の時制は文意から判断する

日本語から英語へ翻訳する際の「動詞の時制」には注意が必要です。

 

理由は、日本語の動詞は基本的に、

 

「現在形」と「過去形」

 

の2つの時制しかありませんが、

 

英語の動詞の場合は、厳密に言うと12の時制が存在するからです。

 

したがって、英文の動詞の時制を決める際には、日本文の文意から判断して適切なものを選ばなければなりません。

 

日本語の原文だと単純に現在形もしくは過去形かもしれませんが、英文にするときには文意に沿って適切な時制で表現する必要があります。

 

助動詞を有効に活用する

英語にはたくさんの助動詞(=auxiliary verbs)があります。英語の助動詞は、文中で動詞とセットで使われることにより、時制や話者(主体)の心的状態を表現するのに役立っています。

 

先ほど、「適切な(英語の)動詞の時制を選ぶ」と書きましたが、このように時制を表現する際に、助動詞が使用されることが多いです。

 

英語の助動詞の例

 

以下に、英語の助動詞と、一般的な意味を整理しておきます。 

  1. can  〜できる
  2. could  〜できた
  3. will  〜だろう、〜でしょう、〜するつもり、〜しようと思う
  4. would  〜だろう、どうしても〜しようとした、よく〜したものだ
  5. shall  〜しませんか、〜するだろう(未来の出来事をさして)
  6. should  〜すべきだ、〜しなくてはならない、〜したほうがいい
  7. ought to  〜すべきである(強制ではない)、〜するのが良い
  8. may  〜かもしれない、〜だろう、〜してもよい(許可)
  9. might  〜かもしれない、〜してもよい(許可)
  10. have to  〜しなければならない
  11. had better  〜しなければならなかった
  12. used to  かつて〜した
  13. must  〜しなければならない

 

ここでは助動詞を詳しく取り上げることはしませんが、「助動詞+動詞」の形を使うことで、細かな時制や心理的な表現が可能になるところが、英語の面白さでもあると思います。

 

 

例文

 

いくつか、例文を示します。

 

■例文1
ハンバーガーを10回以上食べたので、すっかり飽きてしまいました。

 

(翻訳例)

I ate hamburger more than ten times, so I am sick of it.

今から遠くない過去にハンバーガーを10回以上食べたことを話している。)⇨(だから、もう飽きている。)

 

I have eaten hamburger more than ten times, so I am sick of it.

これまでにハンバーガーを10回以上食べた経験を話している。)⇨(今もまだ飽きている。)

 

I ate hamburger more than ten times, so I was sick of it.

以前食べた時のことを話している。)⇨(今も飽きているかどうかはわからない。)

 

 

■例文2
彼は、プロ野球チームで10年間プレイしました。

 

(翻訳例)

He has played  for a professional baseball team for ten years.

彼はプロ野球チームで10年間プレイした。(現在もプレイしている。)

 

He played for a professional baseball team for ten years.

彼はプロ野球チームで10年間プレイした。(かつてプレイしていたが、現在はもうしていない。)

 

 

■例文3
彼女は、2年間このレストランで働いた。

 

 (翻訳例)

She has worked for this restaurant for two years.(経験)

彼女はこのレストランで2年間働いたことがある

 

She has been working for this restaurant for two years.(継続)

彼女はこのレストランで2年間働いている。(現在も働いている。)

 

 

まとめ

 

上の翻訳例の通り、精度の高い翻訳のためには、原文の日本文の文意の微妙なニュアンスを、英文の時制や叙法を用いて表現しなければなりません。日本文の文意がわからない場合は、事前に依頼主に確認してから作業に取りかかることが大切です。

 

 

 

(了)